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ゲームはお好き?

第7章 ゲームスタート


俺達は適当な所に座る

備品はそのまま残っておるために

万一怪我をした時は応急処置程度は出来る環境になっておる

じゃが

切「なんであんたらもいるんスか?」

メ「え?問題ある?」

テ「そうそう」

この2人も結界の中に平然とおるのじゃ

『悪意のあるやつしか弾かれないからね。この子達は今の所悪意はないみたいだね』

ジャ「そう言う問題なのか?」

『まあね。気になるなら追い出すけど?』

メ「え~、酷い~」

テ「酷いー」

『よし、追い出す』

「「ごめんなさい」」

コイツは最近、良く幸村に似てきたのう

笑顔で真っ黒な発言が出来る所とか

これが幸村の悪影響なのk...

幸「『何か言った?』」

仁「...なんでもなか」



氷月は窓に一番近い所で外をチラチラと見ている

柳「外に何かあるのか?」

『ん?まあ、ね』

真「なんだ、その中途半端な返事は」

『正確には月を見ているんだ』

水島「月?あの真っ青な満月がどうかしたの?」

『しばらくすればあの真っ青な月は消える』

「「!!」」

『代わりに真っ赤な月に変色するんだ。変色しきった時にこのゲームが始まる』

幸「月が変色、ね」

『まあ、信じられないだろうね』

柳生「氷月さんが仰っているのであれば間違っていないでしょう」

ジャ「そうだな」

氷月は窓を背に向けてそのままもたれかかる

『じゃあ、詳しい事でも話していくね』

真剣な表情になり、空気が張り詰められる

俺達は首を縦に振る

『まず、この空間。私達は準備空間と呼んでいるよ』

切「準備空間?」

『向こうがこちらに対して仕掛ける前段階であり、私達が向こうに帰れる空間でもある』

丸「じゃあっ!」

『無理だよ』

柳「どうしてだ?」

『帰れると言っても条件が存在する。こちらの空間と現実世界の空間から同時に扉を開けないといけないのだ』

柳生「扉を開ける?」

『個室に入っている場合、廊下でも個室内でもどちらでもいいから扉に両者が触れて開けないといけないんだ。準備空間ではまだ微妙に現実世界と繋がっているからね』

幸「成程ね。ちょうど向こうが扉に手を掛けていない限り俺達こちら側では向こうに帰れないのか」

『そうだね。しかも時間帯で言えば校内に残っているのは教員のみだしね』
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