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ゲームはお好き?

第6章 経験者


仁王側

『クス、そうかもしれない』

「「!!」」

氷月の笑顔が今までに一番綺麗だと思った

俺の見間違いではなければだが

『蓮二、本貸して』

柳「あ、ああ」

参謀も同様を隠せんようじゃな

氷月は本に目を落とす

心なしか氷月の目が違うような気がする

いつもの未来を見ない濁った目ではなく

少しだけ透明感があるような気がするのは

俺は皆に顔を合わせると笑顔で視線を交えてくれる

『何も書かれないか...』

真「先ほど言っていた繋がっていると言うのはなんなのだ?」

『ん?ああー、あれね。うーん』

ジャ「わからないのか?」

『いや、そう言う訳じゃないけど』

そう言って氷月は外に視線を向ける

皆も釣られて外を見る

仁「近いんか?」

『なんとなくね』

丸「まだ何か起こるのかよぃ?」

『まあね、さて、次の場所に移動しよう。そこが今回の拠点だよ』

切「拠点って、なんか略奪戦争でもしているんスか?」

『いや、それは違うよ。安全地帯の確認だよ』

俺達は手を放すと氷月は立ち上がり辺りを見渡す

『メリー、テテ。先生とトトはほかって置いていいの?』

メ「先生は問題ないでしょ」

テ「トトちゃんは何処にいるかわからないからねー」

『あっそ』

次に氷月は自分の右目に手を添えた

柳生「痛いんですか?」

『いや、此処に来た時に何故か視力が戻ったんだ』

水島「そうなの!?」

『だけど、焦点が合ってないから二重に見えて気持ち悪いんだ』

ジャ「だからさっき「酔った」って言ったのか?」

『うん』

幸「乗り物酔いとかしやすいからね。氷月は」

『すいませんでした』

仁「それで、どうするんじゃ?」

『変わる前に行きたいから、移動の準備はいいかな?』

幸「いつでもいいよ」

『じゃあ行こう』

俺達は立ち上がり氷月の後ろについて行く

向かった先は先ほどの保健室だ

『此処は安全地帯だよ。ゲームが始まっても相手は此処に入れないよ』

切「なんでスか?」

『クス』

氷月は1人で中に進んでいく

俺達はそれについて行く

『これだよ』

保健室の壁には何やら文字が書かれてあった

丸「なんだこれ?」

『結界の一種だよ。前回に仕掛けて置いた』
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