第6章 経験者
さて、何処から話せばいいのだろうか?
全て話すと言ったのにな
水島「氷月の体に起こっている事って、これと関係あるんだよね」
『!、そうだよ』
最初に口を開いたのは奈々だ
てっきり精市辺りが聞いて来るのかと思ってた
水島「そこを、聞きたい...ダメ、かな?」
『いいけど、皆はいいのかな?』
皆は首を縦に振った
奈々の差がっていた頭を上げて、こちらを見ている
『じゃあ、それの事をわかりやすくするために此処の事を話すよ。そうすればわかりやすいから。少しだけ待っててね奈々』
水島「...うん」
『まずは、本に書いてある内容は全て正しい事しか表記されない。参加者人数もだよ』
切「けど、此処にいるのって10人ッスよ?」
『いや、本当に14人なんだ。正確には『新参加者9名、継続者5名、計14名』なんだよ』
丸「他の4人は?」
柳「脱落者、なのか」
『その通り』
柳生「脱落者と言う事は...」
『殺されたよ、4人は死んだ』
皆の顔は真っ青になり苦い顔をする者もいる
真「どうしてそれをお前が知っている」
『継続者1名は、私の事なんだよ』
丸「はぁっ!?」
切「どう言う事ッスか!?」
2人は勢い良く立ち上がり私を少しだけ睨んだ
幸「ブン太、赤也。座るんだ」
2人はおとなしく席に戻った
悲しそうな表情で
幸「全部話してほしい。君の体験談を」
『いいけど、あんまり良くない話だよ。気分が悪くなったら耳でも塞いで』
幸「俺達はそんなにやわじゃなないよ」
『それらな良いんだけど』
先ほどとは打って変わり真剣な表情をする
覚悟は出来ているって事か
『小学生の頃から友達の男女2人の中にいたんだ。名前は達也、誠二、汐音、実里だよ』
真「ム、先程言っていた達也とは違うのか?」
『あれは死んで七不思議に操られている、下僕みたいな状態。私達から見れば悪霊だよ。それでも、彼らの意思だと思うけどね』
柳生「どうしてですか?」
『私が生きて現実世界に戻ったからじゃないかな?』
柳「継続と言う事はクリアはしてないんだな」
『そうだね、そこら辺は覚えていないんだ。ごめんね』
仁「お前さんが謝る所じゃないぜよ」
雅治に頭を撫でられる、安心する