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ゲームはお好き?

第5章 準備


白川側

雅治に頼んだ本を手にとって中身を確認する

間違いない

仁「なんにも書かれてないぜよ」

『それでいいんだ』

私は皆に席を進める

¦桑¦水島¦幸¦真¦切¦

¦丸¦柳¦白川¦仁¦柳生¦

本を机の中心に持っていき表紙を開く

幸「何が始まるんだい?」

『見てればわかる。この本に書かれた内容を全て読み上げた時に私の殻がの事がわかるよ』

水島「......」

奈々は顔を下に向けて目を細めている

真「何も起きないではないか」

『...来た』

「「!!」」

本は急に光り出す

そこには羽ペンで書かれたような音が聞こえる

やはり、ゲームは始まるのか

しばらくすると光は収まり本は独りでに閉じた

皆は固まって動かないようだ

『蓮二、任せてもいいかな?』

柳「俺でいいのか」

『うん』

柳「わかった」

私は本を取って蓮二に手渡しする

蓮二は本の内容に視線を落とすと難しい表情でこちらを見た

柳「冗談、ではないんだな」

『当り前だよ』

柳「...そうか」

蓮二は私の頭をポンと叩いて本に集中する

柳「読むぞ」

幸「頼んだよ」

柳「『さて、今宵もこの場に迷い込んだ愚かな者達よ。私の家へと土足で入り込んだ事を後悔しないさい。そんな愚か者達を私は許さないし、返さない。だけどそれではつまらないからゲームをしましょう』」

切「ゲーム?」

柳「『脱出ゲームでもどうかしら?でもあなた達の命を掛けたサバイバルゲームにしましょう』」

丸「サバイバルゲーム?」

柳「『ルールは簡単。今そこにいる人間だけでこの七不思議を解決する事です。解決の仕方は各々考えなさい。ただし知らない人間もいるみたいだからヒントはあげる。この本に1ずつ記していくわ。そして、貧弱な人間のために休憩室も2ヶ所だけ設置しといてあげるわ』」

ジャ「ずいぶん上からだな」

柳「『勝利条件は誰1人掛ける事無くクリアする事。途中で死んだりすると死んだ仲間からあなた方の中から1つだけ奪われるわよ。死んだ人の分だけね。それではゲームを楽しんでくださいね』」

「「......」」

柳「『参加者9名、継続者1名、計14名』」

真「14名?」

柳生「此処にいるのは我々10人ですが...」

『いや、14人であってるよ』
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