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第29章 クリスマスプレゼント


水島「ふぇ~~~!!!」

仁「なんじゃその叫び声は、初めて聞いたナリ」

朝、いつも通りに大学へ行けば

皆の首には形の似ているネックレスが首から下がっていた

切「皆、あるッスね!」

ジャ「そうだな」

幸「フフ、氷月からのプレゼントは皆に届いたんだね」

私達以外誰も居ない講義室に私の叫び声は無残に散って行った

柳生「しかし、私達は氷月さんに住所など言っていないはずでしたが」

柳「悪いな。俺が教えた。2年前のクリスマスパーティーの時に」

仁「じゃあ、氷月が大切そうに持っておったメモ用紙に書いてあったんか」

柳「渡した時に使用目的を聞いたが、逆に問題として出題された」

丸「急に届いた時は驚いたぜぃ」

真「と言うか、これは何の石なんだ?」

水島「あ、私も気になった」

そう言うと蓮二はノートを開いてあるページで止めた」

柳「それは「誕生石」であり、高価な宝石だ」

丸「...マジで?」

柳「精市は「アクアマリン」、弦一郎は「エメラルド」、柳生は「オパール」、仁王は「タンザナイト」、丸井は「ダイヤモンド」、ジャッカルは「トパーズ」、赤也は「サファイヤ」、奈々は「ルビー」、俺は「ムーンストーン」だ」

仁「12月は「トルコ石」じゃなかったんじゃな」

柳「それは代表として挙げたものだろう。月によっては別の種類があるからな」

水島「7月ってルビーなんだ」

真「こ、こんな物を受け取るとはな」

切「絶対に大切にするッス!!」

奈々「美月に言っておかなきゃ!」

ジャ「てか、なんでアイツはそんなもんを持ってるんだよ」

柳生「疑問は絶えませんね」

元から何かしら掴めない氷月の行動は何時も最後になってから意味を成してくる

まるで罠を仕掛けて獲物をそこに追い詰めるような

そんな感じを

柳「奈々、お前が貰ったのは誕生日プレゼントだけか?」

水島「え、そうだけど...」

幸「俺と蓮二と仁王と柳生はクリスマスプレゼントも貰ったよ」

切「え、ズルいッスよ!」

ジャ「そんなのあったか?」

仁「手紙じゃよ。「生きて」おる証拠の手紙じゃよ」

水島「あ」

手紙

そうだ、あれが氷月が生きているって証拠のプレゼントだ!
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