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第26章 学校祭


仁「熱があるな」

『......』

何も言えない

朝からダルイ体を叩き起こし学校へ行く

香水のキツイ女性客が来れば、湿気で体力が持っていかれる

タキシードに通気性は皆無であり、彼らの襲撃で精神力が持っていかれた

そして、最後に大勢の目の前に駆り出され注目されて

仁「歩けるか?」

『そのくらいは』

私達は静かに体育館を後にした

私達の教室はいつも通りに戻っており

席もいつもの様に並んでいる

重い体を自分の席におろせば、体から力が抜けてくる

仁「無理したもんじゃな」

『まあ、途中までは大丈夫だったよ』

窓から見える校庭ではキャンプファイヤーが勢いよく燃えている

真っ暗な教室から見える明るい熱い炎と

夜空に浮かぶ綺麗な星々

そして学校祭の準備期間から今日までをしっかりとしまい込む

仁「明日明後日は学校が休みじゃ。今日は早く寝たほうがええ」

『わかっているよ』

仁「...のう」

『何?』

窓を見ている雅治は何処か寂しそうな感じだ

仁「2年で会えるんか?」

『わからないね。卒業してそのまま仕事に入る事が多いから』

仁「そか」

『...3年以内、だね』

仁「!」

雅治は驚いた表情でこちらを見ている

『3年以内だったら戻ってこられるよ、一度仕事を受けたら3ヶ月の休暇が貰えるんだって。まあ、一部例外があるけどね』

仁「...そうか」

無表情なのに嬉しそうな声をあげる雅治に心から安堵する

「ミスター優勝者白川さんは何処ー!?」

仁「...呼ばれとるぞ」

『みたいだね』

校内放送全開で私を探す生徒会長と放送委員長に

私達は苦笑した

ポケットが携帯のバイブで揺れ、それを引っ張り出してディスプレイを覗く

仁「奈々からか?」

『みたい』

窓から下を見下ろせば先ほどの2人に捕まっている奈々の姿

仁「行けるか?」

『うん、行かなきゃね』

雅治が差し伸べた手をとり、重い足取りで昇降口に行く

半泣きしている奈々の頭を撫でれば頬を赤らめ

最後のイベントに参加する

全てが終わって帰り道では奈々が興奮し私の男装に付いて語っている

幸「化けるもんだね」

『まあね』

幸「ご苦労様」

精市から栄養ドリンクを貰った

幸「早く治すんだね」

最後に爆弾を落とされた
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