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第24章 涙


『...痛い』

忍「1日歩いただけで筋肉痛かいな」

『久しぶりの外はキツイのです』

忍「毎日歩き回っとるのにか?」

『外と中じゃ大分違いますよ?一度、足を骨折されたらその気持ちがわかります』

忍「俺が足を骨折って、自分、腹黒いな」

腹黒い、ね

昨日、外を久しぶりに歩いたのはいいものの

今日の朝、いつものように散歩しに行こうかと思ったら

足にピリッと痛みが走った

朝ご飯を持ってきた忍足先生がニヤニタした表情で見ていた

忍足先生は私が食べ終わるとニヤッと笑い「筋肉痛や」と嬉しそうに言った

少しその言い方にムカッときて、今現在の会話である

そしてトレーを返しに行っている間に薬を栄養剤を飲む

これが最近の1日の始まりである

『腹黒いのは高校生に上がって少し経ったくらいですかね。なったのは』

忍「いや、聞いてへんし」

などと会話をし、私は自分の宿題をやるために忍足先生を無理やり追い出した

窓の下にある紙袋が此処まで遠いとは思わなかった

痛む足にむち打って紙袋の元へと向かう

足元まで行くとそれを取り出すためにしゃがむが

『...ッ』

筋肉痛と言うのは本当に厄介なものだ

紙袋から目的の物を取り出して立ちあがる

ピリッと痛みが襲ってくるがそんなにはいずれ慣れると思い無視をした

ベットに腰掛けて物を置く

机の上に教材と宿題を並べ、足をベットの上に置いた

そこでようやく痛みから解放されて一息ついた

時計を見ればまだ8時過ぎ

雅治達がいつやってくるのか知らないけど

とにかく夏休みは残り少ないので宿題をやる事にした

生物の教科書を眺めて問題にあった答えを探して行く

生物は暗記科目の1つである

答えとその答えの意味がわかっていれば簡単に解けるからだ

生物の課題は意外と早く終わり、それを端によせて次を取る

物理は計算問題だった

物理と数学で習う公式を当てはめていくだけで出来てしまう

けど、数字の数が大きいので計算間違いも出てしまい意外と手こずってしまう

そんなこんなで一息つこうと顔を上げれば

タイミングよく扉が開いた

入ってきたのはトレーを持った忍足先生で

驚いて時計を見れば既に12時少し過ぎであった

昼食を食べ終わってウトウトする

ベットの背もたれの向こうにある壁にもたれて

そのまま瞼を落としてしまった
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