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第13章 5つ目


仁「それは利用じゃなのうて、頼るじゃよ」

越「言い方をオブラートに包んだだけじゃないッスか」

幸「それでも良いんだよ。氷月が俺達の事を頼ってくれたんだしね」

不「クス、そうだね」

海「...ッス」

なんか、怒られるとかそう言うのを期待していたのい

何故か皆は嬉しそうで

仁「それで良いんじゃよ。もっと俺達の事を頼りんしゃい」

『ごめん...』

幸「違うよ」

『え?』

不「これは謝る場面じゃないからね」

『?』

仁「ほれ、言ってみんしゃい」

私の無茶ぶりに耐えてくれた、私の頼みを聞いてくれた

そっか、「ごめん」じゃない

『あり、がとう...』

感謝の言葉を言うのにこれだけ恥ずかしい思いをした事はないだろう

雅治が頭をポンと撫でて微笑んでくれる

重かった体が軽くなるような錯覚を感じながら美術室へと向かった

美術室の扉の前に立てば男が抗議の声を荒げていた

女のすすり泣く声とそれに反抗する男の声も聞こえてくる

幸「随分、派手にやってるみたいだね」

不「クス、そうだね」

仁「男の嫉妬か...」

『あれ?自覚が一番あると思ったのに』

越「白川先輩の爆弾発言が怖いッス」

海「控えてくれると嬉しいッス」

赤也と比べてしまうと、こちらの方が大人しくて助かるな

色々と

『手順としては、今怒鳴っている男の方を3人で押さえてほしい。その間に私と越前君と海堂君で2人のカップルを成仏させる』

仁「無理はいかんぜよ」

不「海堂、越前。彼女が無理をしていたら止めてね」

海「勿論ッス」

越「わかってるッスよ」

幸「クス、じゃあ行こうか」

精市の言葉で皆の表情が真剣になり扉を開ける

ナイフを持った男子生徒、ナイフから身を庇う男子生徒

後ろですすり泣く女子生徒が見える

三角関係は恐ろしいな

私達は女子生徒の方へと歩いて行く

3人はナイフの男を相手して貰おう

女子生徒の方へと歩いて行くと

先程まで襲われていた男子生徒が女子生徒の前に立ちはだかる

さて、手っ取り早くするために

『2人とも、彼女達の説得を任せてもいいかな?』

2人は首を縦に振ってカップルに近づいて話をする

ナイフの男を見れば、ナイフの男は3人の事を敵視し

ナイフを無茶苦茶に振っている

3人は軽やかな動きでそれらを全て避けていく
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