第13章 5つ目
【『悲しみの美術室』はどんな場所なのか知ってるかしら?恋をしていた男子生徒は美術部の部長の女子生徒を追いかけていた。毎日毎日追いかけていたの。だけど、その恋が叶う事はなく、その女子生徒は別男子生徒とカップルなったのよ。それを見ていた男子生徒は結ばれた1週間後に男子生徒を事故に見せかけて殺してしまった。事故で無くなった恋人を失った彼女は次の日からストーカー被害に会っていた、登下校、授業中、昼休み、家にいる時以外監視されているかのようだった。そんな事が1ヶ月経ち男子生徒に呼び出された女子生徒は真実を知った。そして、彼を出会った場所で自ら命を経つと、その男子生徒もその場所で命を経ってしまった。以来、美術室で男女交際をしている時にカッター等の刃物が何処からともなく飛んでくるようになった】
越「ヤンデレ、って奴ッスか?」
桃「ヤンデレ?」
不「病んでる、って所から来ているらしいよ」
丸「女の嫉妬は怖いって聞くけど」
切「こやって聞くと、男も変わんないッスね」
幸「美術室、ね」
あ、そうか精市こう見えて美術好きだもんね
幸「何か?」
水島「あ、なんでも、ないよー」
精市を見ないように顔を背ける
『奈々』
水島「何?」
『腰痛いから、離れてくれないかな?』
水島「へ?あ、ごめん」
離れると氷月は立ち上がって体を伸ばす
『精市、雅治、不二君』
伸ばし終えた氷月は3人の名前を呼んだ
『此処からは実力行使に出るから、3人はついて来てほしい』
幸「俺は元から行く予定だったけどね」
越「俺も行くッス」
海「俺もッス」
青学の2人も行くと言う
そうなると氷月は
仁「お前さん、行くつもりなんか」
『勿論、3人には教えなきゃ行けない事があるから』
真剣な表情で言う氷月は先程までの放心状態は解放されたようだ
『此処で試しておかないと自分が後悔するから、お願いします』
少し頭を下げた氷月に私達は驚愕する
普段、氷月の性格で頭を下げる事はない
それよりも人に頼み事なんてしない
もしかして、信じて貰っているから?
不「フフフ」
幸「わかったよ」
仁「しゃーないか」
皆はそれに承諾した
私も付いて行きたいと言ったら、簡単に省かれた