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テニスの王子様*あなたに憧れて*

第9章 居なくなって初めて気づいた


「ぶっ殺してやる!!」

私のその言葉にみんなが驚いてこちらを見た

忍足「待ちーや。全員で行くんや」

彼も頭に来ているのか目つきが違う

桃城「お返ししてやらねーと気がすまねーよなぁ、気がすまねーよ」

二人の言葉を聞いて私は先陣を切って部屋を後にした

向かうは先ほどの人が居た部屋










近くになると部屋から漏れ出る不愉快な声が響いている

「中坊がいるなんざ運がわりいよなぁ」

「いや、あいつらの方が運がわりいって!」

大きな不愉快な笑い声

私はその下卑た笑いを遮断するかのように勢い良く扉を開いた

先ほどまでの笑い声の変わりに扉が壁に当たる衝突音が響き渡る

「テメェら何逃げ出してんだよ」

彼は私の後ろにいる四人を凝視している

二人とも髭を生やした30代半ばくらいの男性

一人は強気な目が特徴的でもう一人は小太り

主犯はこっちか。と痩せ型のゲス野郎を見た

「先陣切って入ってきたのが、ちっさくて女みてーなやつかよ」

そいつは先ほどと何ら変わりなく笑っている

ああ、不愉快

そいつは私の方へ歩み寄ると下卑た目でこちらを見ている

「お前が女だったら金になるのに」

私は頭に来た

そしてそいつの喉仏に一発殴りを入れた

油断していたのかゴホッと咳き込むと尻餅をついた

私は追い討ちをかけるようにそいつに馬乗りになると両手を首にかけた

力を入れれば息が出来ないだろうなと思いつつ

そいつの首を緩く、両手で掴む

「詫び入れないとな」

そう言うと少しずつ力を強めた

「がっ………ゴホッ……」

そいつの爪が私の手に食い込んでいるが気にならない

こんなやつのせいで

私の大事な人は………!!

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