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テニスの王子様*あなたに憧れて*

第9章 居なくなって初めて気づいた


真田「全班捜索中だ。

俺たちはこの近辺を探して戻ってきた所なんだが、今から先生方に連絡を入れようと思っていてな」

そこでふと疑問が浮かぶ

「気づいたのって練習開始前ですよね?どうしてわかったんですか?」

真田「血のついたラケットが落ちていたんだそうだ。無造作にな。

念のため点呼を取れと連絡が回ってきたのだが、予想通り居ないやつが出ていた。

そして調べるとB施設のみ食料倉庫が荒らされていたらしい」

そこまで聞いて嫌な予感が全身を支配した

「この島…他に誰かいるんですか…?」

声が震えた

真田「いない…予定だ」

彼の言い方も歯切れが悪い

そして携帯を取り出すと監督へ連絡を入れ始めた

そうだ携帯

そう思い出し自分の携帯で海堂に電話を掛けてみる

忍足「俺らも何度も掛けたんやで。でも出えへんかった」

そう言われ、そうだろうなと苦笑した

耳から離し、切ろうとしたら画面に通話中の文字が出た

慌てて耳に当てるとノイズ音のみしか聞こえなかった

そう思っていると遠くから人の声が聞こえる

「………えら、運が………たな。」

遠い所為か、ノイズの所為か、よく聞き取れない

海堂「ここはどこだ?俺らをどうするつもりだ」

海堂の声だけがよく聞こえた

私は咄嗟に声を殺し、マイクミュートボタンを押してから再度耳に当てた

それに気づいた人達が不審な顔をしている

私はしーっと人差し指を口の前で立てた

「また……かよ。……しは、……ない」

やはり音量を上げても、聞き覚えのない声は聞こえづらい

こいつは一体誰だ?

仁王「……そうじゃのう。………が………だ。」

仁王先輩の声も聞こえたが聞き取りづらい

距離があるのか?

桃城「っざけんなよ!!」

桃の声が聞こえた

相変わらず声がデカいので聞き取れたが重要なことは言ってくれない

「………てめえ!!!!」

見知らぬ声が大きく聞こえたと思ったら通話は切れてしまった

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