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テニスの王子様*あなたに憧れて*

第9章 居なくなって初めて気づいた


「ん……」

目を覚ませば自分の部屋だった

横を見るとうたた寝している柳先輩の姿があった

ずっと傍にいてくれたのだろうか

「柳さん」

そう声をかけて時計をみれば

練習時間を遥かに過ぎている午前10時を過ぎた頃

眠る前に抱きしめられたことを思い出して顔が赤くなるが

確か緊急招集があったと言っていた

早く行かなければ多大な迷惑をかけてしまう

「柳さん、起きて下さい。もう10時過ぎてます」

そう揺り起こせば、身じろぎをしたあとゆっくり目を覚ました

柳「……ん。目が覚めたか。すまない、転寝をしていたようだ」

「いえ、こちらこそご迷惑をお掛けしました。とりあえず真田さんの所へ行きましょう」

そう言うとああと頷き、私達は真田先輩の部屋を訪れた

だが、ノックをしても返事はなく

恐る恐る扉を開けたがやはりいない

中へ入るとテーブルに置き手紙がされていた

“ミーティング室へ来い”

綺麗な達筆な字で書かれており私はそのままミーティング室まで向かった

柳先輩とは此処で別れ、彼は自分の施設へと戻った








コンコン

「遅くなりました。吉野です。」

そう言うと中から入れと聞こえた

「遅くなってすみません。」

そう言いながら扉を開くと全員がこちらを見ていた

真田「もう大丈夫なのか?」

「はい、お陰様で。」

忍足「なんや、心配させよって」

日吉「大丈夫ならミーティングに参加して下さい」

最後に日吉がそう言うと皆が真面目な顔に戻った。

「何があったんですか?」

私は近くの椅子に座りながら問う

真田先輩は低い声で話始めた

真田「行方不明者が出たのだ」

私はその言葉に心底驚いた

辺りを見渡すと海堂がいないのだ

「まさか…誰がいなくなったんですか?」

真田「先ほど点呼した所、海堂・仁王・丸井・桃城だそうだ」

また随分とちぐはぐなメンバーだな

四名の名前を聞くと感想はそれだった
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