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テニスの王子様*あなたに憧れて*

第7章 女帝


幸村「俺の部屋から、こそこそとここへ来る忍足が見えてね。もしかしてと思って柳と来たんだ」

掻い摘んで説明どーも。

自分の失態に頭を抱えたくなる

柳「まぁどの道、俺も調べるつもりだった。時間の問題だっただろう」

柳の言葉に更に頭を抱えたくなる

もっと前からバレとるやん………

乾「新井先輩と藤江とは?」

乾は諦めたように、先ほどの言葉に疑問を投げる

柳「新井先輩は当時の部長だ。藤江は現部長。イジメの筆頭など彼女しかやらないだろうな」

そう教えてくれる

「んで、自分らどうすんねん。バラすんか?」

気になっていることを口に出した

だが、幸村は心外そうな顔をしている

幸村「そんなことするわけないだろう。情報は情報でしかない。…本当は欲しい所だけどね、彼」

にっこり笑ってそんなことを言っている

“彼”と言ったあたり、男として部員に欲しかったことが伺える

次期部長の切原のサポートとしては申し分ない訳だ

乾「悪いがそちらへ返す訳にはいかないな」

乾がそう返せば当然だとばかりの顔をしている

柳「彼が立海に来れば女子とモメる原因だ」

柳の言葉に少なくとも安堵を示している乾

続きの言葉を聞くまでは

柳「手はあるがな」

得意気な顔をしている柳に嫌な予感がしてならない

「そっとしといたらどうや?」

そう言えば二人とも不敵な笑みを湛えている

幸村「そうはいかないよ。元々立海の生徒だ。そしてあの強さ、赤也を飼い慣らす信頼。優良物件だろう?」

俺も乾も呆然とする

柳「それを決めるも吉野だから案ずるな」

そして彼らは部屋を後にした

乾「………。すまんな、俺も戻るよ」

乾は立ち上がり、そう言うと部屋を出ていった

すまんなぁ、お嬢ちゃん

なんや大変な事になってしもうたわ

――忍足side END――
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