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テニスの王子様*あなたに憧れて*

第7章 女帝


――忍足side――

「露天でかかったなぁ」

髪をタオルで拭きながら一緒にいる日吉に声をかけた

日吉「流石跡部さんですね」

更衣室の扉を開いて外へ出ていく

それについて行くように自分も外へ出た

日吉と別れ部屋に戻り内線電話を手に取る

これは全部の施設に繋がっているらしい

「あいつの部屋は…この番号か…」

手元の用紙を確認し、目的の部屋の番号をダイヤルした

3コールほどして目的の相手が受話器をとったことに安堵する

「はい。」

相手の声が聞こえると俺もそれに答えた

「俺や、忍足。ちょっと話があんねん。今から出てこれへん?」

そう尋ねれば、了承の声が聞こえてくる

「そーやなぁ…そっちの施設の談話室でどうや?」

そう提案すれば、それも了承の声が聞こえた

「よし、今から行くから待っとってや」

そう言葉を残すと電話を切った

携帯をポケットに突っ込み、部屋着のまま部屋を後にした






目的地に到着すると、相手はもう椅子に座って待っていた

「待たせたなぁ。乾」

乾「いや、データの確認をしていたから構わん」

“そうか”と答え、俺は近くの椅子へ腰掛けた

乾「で、話とはなんだ?」

彼は表情を変えずに尋ねてくる

「聞きたいことがあんねん。






女子テニスの“女帝”のことを教えてくれへん?」

彼の顔が歪むのがよくわかった

乾「どういうことだ?」

まぁ、そうなるわな

別に言われたから聞いたんやない

聞きたいから聞いたんや

「とある女子から聞いたんや。事情が知りたければ、乾にそう聞けば教えてくれる。とな。」

掻い摘んで説明すれば、乾はため息を一つついた

状況を察したらしい

乾「なるほど。バレてしまったのか。」

「紆余曲折あったんやけどな」

そう返すと、仕方ないなとばかりに説明をしてくれた

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