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テニスの王子様*あなたに憧れて*

第7章 女帝


二人揃ってそわそわしている

確認したいこととは何だろうか

切原「柳先輩から呼ばれたってことは…覚悟した方がいいかもしれない…」

赤也からそう言われ生唾を飲み込む

「またか…」

この合宿に来てからボロでも出ているのだろうか

真田「待たせたな。ちょっと待っていろ」

持っていた洗濯物を軽く畳み鞄に戻している

「「…………」」

私達は言葉を発することができない

いつの間にか二人とも正座になっている

私は深く深く、深呼吸すると目の前に腰を下ろそうとしている真田先輩に声をかけた

「確認したいこと、とは?」

心臓がドキドキとうるさい

真田「吉野は1年の時立海に居たそうだな」

「「…………!!!!」」

やはりその話題か

裏取りの為に赤也にも居てもらいたかったと

「ええ…居ました」

真田先輩にバレてしまった


もうテニスは出来ないかもしれない

私は真田先輩の顔をまともに見れず俯いていた

真田「テニス部にいたとも聞いた。









すまない。」

何故か謝罪と共に頭を下げる先輩

「…………え?」

私は素っ頓狂な声をあげてしまった

何故謝罪されているのか

真田「例え一年だけとはいえ、部員であったのに覚えていなかったのだ。本当にすまない。」

全く状況が読めません

「えっと…殆ど会話したことありませんから」

取り敢えず顔を上げて欲しくて気にしていない風を装う

真田「しかし、自分の部の後輩だ。柳と幸村は覚えていたのにだ。」

ここではっとする

私の天才的閃きが光る

もしかして、まだ男子だと思っている?

それは柳先輩と幸村先輩の配慮?それとも偶然?

「気にしないでください。俺、赤也ほど目立ってませんでしたから」

これはカマかけだ

私は十分目立っていた

真田「あれだけ打てると知っていたらもっと個人向けの練習メニューを用意していたがな」

私は確信を持った
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