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テニスの王子様*あなたに憧れて*

第4章 強化合宿のはじまり


扉を開くと私は唖然とした

上半身裸でバンダナを取った海堂がこちらを凝視している

海堂「お前…鍵がないんだからノックしろ」

呆れて言っているが、私はそれどころではない

男の上半身なんて見慣れていると思ったがそんなことないらしい

他の人とは全く違う筋肉の付き方だ

思わず下を向き悪かったとだけ伝え部屋から出た

海堂には訳がわからず、とりあえずシャツを着替えバンダナを付け替える

汗をかいたので今の時間に着替えておこうと思ったのだ

そんなことは想定外だった私は扉の前で腰を抜かす

男と女の筋肉の付き方は違うんだなと再確認し、

不覚にもかっこいいなと思ってしまった

切原「お前、何やってんの?」

顔を上げると赤也が呆れた顔でこちらを見ている

その後ろには真田先輩もいた

真田「赤也、先に荷物を置いてくるぞ」

そう断りを入れ、立ち去っていく

切原「ウィーッス。…はあ。」

珍しく赤也からため息が漏れる

そしていきなり私の首根っこを捉え自分の部屋までずるずる引っ張りだした

また首根っこ掴まれた!?

私の扱いに疑問を持ちつつそのまま引きずられていく



切原「んで?なんで海堂の部屋の前で体育座りしてたんだ?」

赤也は自分の荷物を置き、タオルやらを取り出しながら私に聞く

「上半身裸見た」

赤くなっているであろう顔を、ジャージの袖で隠しながら答える

切原「海堂の?」

「うん。」

私の答えを聞くと又、あからさまにため息をついた

切原「お前、俺の裸何度も見てんのに?」

人聞きの悪い言い方をしないで欲しい

「すっごい筋肉で不覚にもさ…」

冷静になると女子トークだわ、これ

何を言ってるんだと思うと、気持ちが落ち着いてきた

「いや、ごめん。忘れ…」

忘れてと言い切る前に私は身動きが取れなくなっていた
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