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テニスの王子様*あなたに憧れて*

第1章 新たな場所で


キーンコーンカーンコーン
チャイムがなったと同時に、担任が教室の扉を開く。
「はーい、席についてー」
担任の声が掛かるとみんな一斉に席へつく。

一緒に教室へ入り、奇妙な目で見られているのを耐えながら先生からの紹介を待つ。

「今日は転入生を紹介する。吉野 真琴さんだ」

目線で合図をされたので軽く自己紹介をする
「吉野 真琴です。よろしく。」

軽い拍手が起こった後、先生から席を指示される。

「じゃあ、一番後ろの空いてる席で」
私は頷くとそちらへ向う。

「桃城、暫くは教科書届かないから見せてやってくれ」
担任は、私の左隣りの男子にそう言った。

「うぃーっす。わかりやしたー」
桃城と呼ばれた彼は気の良さそうな笑顔でそう答えるなりこちらに話しかけてきた。

「俺は桃城武だ。よろしくな、吉野」
運が良かった。困ったことは彼に聞けばいいだろう。

「ああ、よろしくな。桃城」
そう言いながら握手を求める

彼もそれに気づき応じてくれた。
「桃でいいよ。困ったことがあったら俺になんでも聞けよ!」

笑顔で胸を叩く彼を見て一安心し、「頼りにしてるな」とつられて笑顔で返した。

「いや〜、吉野にはわりぃけど…ちょーかわいい女子が良かったなあ。」
だいぶ残念そうな顔をされて言われてしまった。

「悪かったな、野郎で。」
私は皮肉で返したけど内心かなり焦ってしまった。

バレてはいけないんだ…完璧な男として振舞って、



俺は男子にも負けないテニスプレイヤーになるんだ
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