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イケメン戦国◇甘い囁き◇R18

第17章 新年の宴/織田信長陣営


政宗さんが冗談を言っているってわかっているのに胸がドキドキとしてくる。


「なに口説いてるんですか?」

「邪魔をするなよ、家康」

「あんたもだよ。政宗さんの冗談を真に受けないこと」


ピンと私のおでこを弾く家康さんは不機嫌そのもの。


「冗談だってわかってますよ」

「……どうだか……あんた、頭が足りないみたいだし」


うっ……
ひどい


相変わらず辛口な言い方をするな、家康さんって。


「ほらっ、おいで」

「ん?」


私の手を握り、家康さんの膝の上に座らされてしまった。


「……しょうがないから俺の傍にいなよ」


え?
え?!

どういう事なの?!


「……あんまり動かないでくれる?(ナニが反応しそうなんだけど)」

「す、すみませんっ……でもっ」


家康さんの膝の上って緊張するよー
お尻がムズムズしちゃうもん



「ほう……家康にしては随分と大胆な行動にでたな」

含み笑いをしている光秀さんの笑顔がなんだか怖い気がするのは私だけ?


「御館様の女に手をだすとはな」

「私は信長様の女じゃありませんからっ!」

つい、声を張り上げてしまう。


「くっくっ……愛香、御館様に聞こえるぞ」

「?!」


ハッとして口を手で塞ぐ。
私だってバカじゃない。この何カ月か安土城にいて信長様の性格は少しはわかっているつもり。

信長様の言葉に異を唱えようものなら恐ろしいお仕置きが待っている……


恐る恐る信長様を見ると……



いゃぁあああ
見てるよ!
こっちを見てる!!


無言でじーっと見てるよ!!


光秀さんの愉しそうに笑う声を聞いて気付いた!!


……光秀さん、わざと私が言うように仕向けたよね?!
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