第2章 1人目♥現国 ユーリセンセー
「…ユーリセンセー?」
あたしは意を決して、首に手を掛けたままセンセーを覗き見た。
「…?何?…どうかした?」
と、挑戦的に微笑むセンセーに、あたしは質問を投げかける。
「…センセーのアソコッて……猛獣なの?」
ユーリセンセーは、一瞬目を見開いた。
そして直ぐに…
「…確かめて見たら?」
と、微笑んだ。
(……ええ。確かめてあげますとも!!…)
するとユーリセンセーは、
「…ちょうど今から…倉庫に行くんだよね…一緒に行く?」
と小さな鍵をプラプラとさせていた。
(この機会逃したら次はもうないかも!?)
あたしは思い切ってユーリセンセ-の後についていった。
倉庫で二人っきりになると、
ユーリセンセ-はカチャリと鍵をかけた。
「これで、誰にも邪魔されないで見せ合いっこできるね…」
ユーリセンセ-が妖しい笑みを浮かべて、あたしの前に立ちはだかる。
「でもその前に倉庫整理手伝ってくれない?
お・ね・が・い♡」
「は!?」
「だって俺、新米教師だから、ジルセンセーに雑用を押し付けられちゃって。…まあ、手伝ってっていうのは冗談だけど」