第2章 1人目♥現国 ユーリセンセー
考えながらあたしが廊下を歩いていると、
ドン…!
出会い頭で、誰かにぶつかった。
「君、大丈夫?」
あたしの身体を抱きとめてくれていたのは、
ラッキーなことに
お目当てのユーリセンセ-だった。
「ユーリセンセ-!?」
「くすっ……もう、危なっかしい生徒さんだなあ。
転んでパンツが見えちゃったらどうするの?」
天使のようなスマイルで、
セクハラをさらっと言ってのけるユーリセンセ-。
さっそくきたよ、これ、
どうする、あたし!?
「センセーになら見られてもいいよ。」
抱き留められながら、あたしは悪戯心いっぱいにセンセーの耳許で言ってみた。
(どんな反応するかな…)
センセーの顔をお色気視線で窺ってみる。
「じゃあ見・せ・て?」
(はぁっ??)
センセーはあたしの耳に息を吹き掛けるように答えた。
思わず背筋が粟立ち、みるみる顔が紅潮していくのが自分でも分かる。
(じょ…冗談だよね?)
時が止まったように、あたしはセンセーと密着したまま固まった。
「どうしたの?顔、真っ赤。」
ユーリセンセーはあたしに試すような視線を投げ掛ける。
(せ………せっかくのチャンスだよね?
ここは………)