第5章 4人目♥地理 クロードセンセー
大人のクロードセンセーが何を考えているのか、
あたしにはよくわからなかった。
でも、公園のトイレで着替えたら、
艶やかなパープルのワンピースに、
心が踊った。
(サイズがぴったり…なんで!?)
制服を袋に入れて戻ると、
ハットを被ったクロードセンセーが軽く目を見開いた。
「うん…似合うな。俺の予想以上だ」
褒められたらあたしは恥ずかしくなった。
「お前、顔赤い」
「……っ」
「そういうところはまだ子どもだな。…肌寒くないか?」
センセーはそう言って、あたしの肩をそっと抱いた。
「お前、本当にウチの教師全員とヤル気か?」
公園のベンチに並んで座り、またもストレートに問い掛けられる。
「……卒業したいんで。」
そりゃ他にやり方があるならそうしたい。
エッチは嫌いじゃないけど、流石にしんどい。
「俺はセックスだけじゃ単位はやらないけどな。」
「えっ!?」
思い掛けない言葉を突然投げかけられ、あたしは固まった。
言葉も無くセンセーを窺い見ると
「世の中そんなに甘くはないよ、お姫様?」
そう言いながら顎を掬われ、不意に唇を奪われた。