第5章 4人目♥地理 クロードセンセー
「さぁ、緖知里ドライブだ。」
手を引かれヨロヨロと倒れこむと、ニッコリ笑うクロードセンセーに支えられ助手席へと座らされた。
「オマエ、単位欲しいんだろ?」
車を発進させたセンセーは何の前置きもなくストレートに言う。
「俺で何人目だ?」
(ウチのガッコー絶対おかしいよ……
センセー全員に軽く不信感抱くわ)
そう思いながら、あたしは正直に答える。
「4人目です。」
「4人目……まぁ序盤だな。」
(序盤て……なんか段々どーでも良くなってくるな)
あたしは思わず溜息をつくと
瞳を伏せた。
するとセンセーが、
「…それに着替えろ。制服のままじゃ…何も出来ないだろ。」
と後ろを親指で指し示す。
あたしは座席の後ろにあった、大きな紙バックの中を確認した。
「お前にやるよ。」
と言ったセンセーに、
「こっ…こんな高価な物貰えません!!」
と講義する。
するとセンセーは、
「お前は…そんなに安い女か?とにかく着替えて来い。」
と公園の前で車を停めた。
迷いながらも紙バックを手に車を出ようとすると、
「…はい。靴もいるだろ?お姫様…」
と綺麗な色のパンプスを手渡された。