第4章 3人目♥音楽 ノアセンセー
「単位…欲しいんでしょー?知ってるよ…ユーリから聞いてる。」
とセンセーは微笑む。
(…ユーリセンセー…あたしより張り切ってんじゃん…)
「は…はい。どうすれば貰えますか?」
とあたしは綺麗な顔を見つめた。
するとノアセンセーは、あたしの髪をかき上げながら、
「2つ…条件出しまーす。」
と嬉しそうに答える。
「2つ…ですか?何でしょう?」
とあたしは小首を傾げた。
白く細長い指があたしの唇に這わせられる。
「1つ目…俺にここで抱かれる事。2つ目…ここは保健室です。声は絶対に出さない事。」
(えーーーーーっ?!!)
「どうする?緖知里次第だけど」
単位は欲しいから願ってもないチャンスだけど…
でも声を出さないって無理じゃない!?
「早く決めないと時間切れになります。さーん、にー、いー…」
って勝手にカウント始めるノアセンセー。
「わ、わかりました!お願いしますっ」
慌ててそう言うと、ノアセンセーはいたずらっぽい微笑を浮かべながら、顔をぐっと寄せてきた。
「それじゃ、その可愛い声は俺がいますぐ塞いじゃいます」
「え…っ」
不意にノアセンセーはあたしを組み敷いて、
キスであたしの唇を声ごと奪った。