第4章 3人目♥音楽 ノアセンセー
(な、な、なにこれーっ!?)
ノアセンセーと一枚の布団に包まるという状況に、
あたしの心臓は恥ずかしさにバックバク!
赤面して至近距離で見上げると、
ノアセンセーは飄々とした様子であたしを見ていた。
ドキン…
鮮やかな金髪に白い肌がすごく眩しい。
(まるで人形にエメラルドが埋め込まれてるみたい)
でも、その碧色の瞳は何を考えているかまったくわからなかった。
「ねー、抱き心地ちいいから、このまま添い寝してよー」
「えっ…!?」
「それとも、床の方が好き?」
(は…?何言ってんの…?意味わかんないんですけど…)
ただでさえ保健室のベッドは小さいのにこの状況……。
床の方が良いような気がしてくるから不思議……。
あたしは無意識のうちに「はい」って答えていた。
「ふふっ。君、面白い子だね。」
ノアセンセーはそう言うと、ベッドの周りに掛かるカーテンをシャーっと引いた。
「俺も床の方が好きだけど、誰か来たら困るから。」
(……やっぱ意味わかんないんですけど〜!?)