• テキストサイズ

お・ね・が・い ♥ 先生

第4章 3人目♥音楽 ノアセンセー


保健室には廊下側と窓側に一つずつベッドがあって、窓側のベッドがあたしのお気に入りのサボり場所。

教室とは違って物静かな部屋に腰をさすりながら進み入ると、お気に入りのベッドで寝息を立てる大きな身体が見えた。

「……………ノアセンセ…?」

ゆっくり近付き顔を覗くと、その端正な顔立ちに吸い込まれそうになった。

(センセーなのに何してんの…?)

思わず頬を緩め、しばらくその寝顔に見入ってしまう。

(気持ちよさそ。)

とりあえずお気に入りのベッドは譲ってあげる。と思い背を向けると、

「…一緒に寝よっかー?」

と後ろで声がした。
ハッとして振り向くと、ノアセンセーが掛け布団を上げて微笑んでいた。

「いっ…いえ」

とあたしが後退りすると、

「そお?…俺は優しーよ?チャンスだと思うんだけどなー」

と意味深な事を言いながら、手を差し出して来た。

(…??)

あたしは考えるよりも早く、その手を握ってしまっていた。
するとグイッと引かれて、センセーの腕の中にスッポリと収まった。

「ヒャッ!!」

と思わず声を上げると、

「しー…保健室では静かにねー」

と布団を掛け直した。
/ 103ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp