第3章 2人目♥物理 アルバートセンセー
中に入るとアルバートセンセーが扉を閉めてくれた
「で、その呼び出した張本人が、まだ来てないようですが」
見渡すとユーリセンセーは、どこにも居ない。この状況は…
(一緒にって言ってたのに…う”ぅ)
「まったく…」
「へ?」
どう仕掛けようか考えていたあたしは、アルバートセンセーの声に
間抜けな声を返していた
「あなたはアイツに何で呼び出されたんですか?」
何でって…と、目をキョロキョロさせていた時
ガラッ!!「おっ待たせ~!」
爽快な笑顔と共にユーリセンセーが入ってきた
「お待たせじゃないだろ。」
苛立つアルバートセンセーとは裏腹に、ユーリセンセーはニコニコしながらお茶を淹れ始めた。
「まあまあ、とりあえずお茶でも飲も。」
眉を寄せるアルバートセンセーはユーリセンセーの淹れたお茶を一気に喉に流し込み、あたしを睨む。
「何の真似か解らないが用がないなら俺は行くぞ。」
ガタッと席を立つセンセーに慌ててあたしは声を上げた。
「ちょ…ちょっと待って下さい!」
と、同時に視線が絡む。
「なっ……!!」
明らかに紅潮するアルバートセンセーにユーリセンセーは悪戯に微笑む。
「緖知里は媚薬って知ってる?」