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ONE PIECE短編(仮)

第3章 (現パロ、ゾロ)



「いただきます。」
「はいどーぞ。」

ぱん!と手を合わせ食事を始める。
ゾロの髪は濡れ、タオルは首にかけたままだ。

(…まぁ、いいんだけどね。)

仕事か、トレーニングに脳の大半が持ってかれているに違いないと思いながらりんも食事をとる。

「あぁ、そうだ言っておく」

ブロッコリーを口にしながらゾロが話始めた。

「お前の知らないうちに、知らないところで、身辺調査がされる」
「…だれの?」
「お前の」
「…なんで?」
「…警察の身内になる前に、そいつや親戚に犯罪者や前科持ちがいねーか調査すんだよ」

色々とメンドクセーんだ警察は、と多く語ろうとしない。

(身内………身内ねぇ)

「……そう言えば叔父さんが」
「あン?」
「警察の人、だったような」
「…聞いてねェぞ。なんて名だ」
「ミホーク叔父さん」

ばきり、とゾロが持っていた箸が折れた。

「ちょ、なにやってんのよ!」
「…ミホークってンのか、お前の叔父は」
「え?あ、うん。全然会わないけど」

落ちた箸の欠片とゾロの手にある断片を拾い、新しい箸を用意しにキッチンへ行く。
それと、ゾロの皿からソーセージがなくなっていたので追加を持ってテーブルに戻った。

「はい。もう折らないで」
「あァ、悪いな」

本庁のあの野郎などとぶつぶつ言いながら追加のソーセージを食べ、ゾロは何か考えている。

(何かあったのかな。叔父さんと)

地方にいったり、仕事がたてこんでいてという理由でりんはあまりあったことがない。
つまりあまり印象に残っておらず、思い出そうにもエピソードめいたものもない。
いや、1つだけある。

「ミホーク叔父さんって剣道が強かったんじゃなかったかな?」
「………」
「ゾロも剣道やってるよね。知ってるの?」
「……………………………」

長い、沈黙。

カカッと残りをたいらげ、

「ごちそーさん。」

カチャリと自分の食器をキッチンへ片してしまった。
そして、転がっていたダンベルを拾い上げ
筋トレを始めてしまった。


(……どうかしたのかな)


りんも食事を済ませてしまい、
食器を洗い始めた。


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