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ハイキュー短編詰め込み集!

第2章 澤村大地 『君ありての幸福』




2人並んで帰るけど
手は繋がない。


楽しそうに話す横顔を見てるだけで十分なのかも。
肩幅はあたしよりずっと広くて
なんか大きくてたくましい


「なんか俺ばっかり話しててごめんな?
すいれんはうちだとクラス誰が一緒だったかな?」


「え?3組だから影山くんと一緒だよ!
何かあったの?」

「いや…田中が変な事言うから…。
年頃だから恋の1つでもするんじゃないか!って
でも影山にはすいれんをやらんぞ!
まだまだ青いっ!」


なんかお父さんみたい。
腕を組んで、うんうん唸ってる。


「影山くんはただのクラスメートだよ!
そんなんじゃないから〜」


昔からそうだった。
あたしが男の子に意地悪されてると
いつもあたしを守ってくれた。


秘密基地を一緒に作ったり
遊ぶ時はいつも一緒だった。



でも…バレーボールに出会って
練習に打ち込んで

合う時間がどんどん減っていった。


今では主将になって
なんだか遠くなっちゃったなって
あたしだけ置いていかれちゃったなって


少しだけバレーボールを憎んだ時もあった。



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