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ハイキュー短編詰め込み集!

第5章 及川・菅原・月島 『そうだ!夏祭りに行こう!!』



この前山口が言ってたっけ。

「ねぇねぇツッキー!
すいれんちゃん3年の先輩から告白されてたよ。
やっぱり元気で明るいもんな〜!」

「山口…ウルサイ。」

「お、怒んないでよツッキ〜!
でもさ、彼氏が出来たら今までみたいに話せなくなるのかな?」

考えた事もなかった。すいれんも一応女の子だし。
この関係が変わるなんて思ってもみなかった。

まぁ永遠なんてないし。
いつか変わりゆくものなのかもしれない。



数日前の事を思い出して歩いてたら、
隣を歩いていた彼女がいない事に気が付いた。


「えっ…すいれん?」

慌ててあたりを見渡すと
僕のだいぶ後ろに足をかばって歩く彼女を見つけた。

すぐに駆け寄って彼女をグッとおぶった。


「蛍くん⁉︎大丈夫だよ〜!
あたし重たいよ〜」

「いいから。とりあえず人が少ない所まで行くよ」


大きなウサギのぬいぐるみを持った女の子と
そんな彼女をおぶって歩く僕を
周りが振り返って見ていた。
恥ずかしいのかすいれんは僕の背中に顔を埋めてた。

…すいれんってこんなに小さかったっけと僕は改めて思った。



だいぶ人が少ない所まで来て、
彼女が背中をつんつんとつっつく。

「あたしはもう大丈夫だから…。
足痛いの言えなくてごめんね。降りるよ…?」


血が滲む足で大丈夫なワケないでしょ。
むかつくから聞こえないフリをしてそのまま歩く。


「僕の方こそ気付けなくて悪かったよ。
今日は終わるまでこのままでいて。
すいれん小さいんだから、ここからのが花火よく見えるんじゃない?」

「あ⁉︎それ言っちゃう⁉︎身長ないの気にしてるのに言っちゃう⁉︎」


じたばたする彼女は
まだまだ本当に子供だなぁと笑ってしまう。


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