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ハイキュー短編詰め込み集!

第5章 及川・菅原・月島 『そうだ!夏祭りに行こう!!』




背中が急に静かになったなぁと思ったら、
花火を見ながらすいれんが小さく呟いた。


「蛍くんは、いつもこの目線で生きてるんだ…。
色んなものが見えて羨ましいな…。」


「…見たくないものまで見えたりするよ?」

「またそういう事言う〜!!」


でもまた静かになる。
今日はいったいどうしたっていうんだろ。


「ねぇ…蛍くんに彼女が出来たら、
こうやって、かたぐるましてもらったり、
一緒に居る時間も減っちゃうんだよね」

「はぁ?いきなり何言ってんのさ。
そんな予定もないけど。」


「このモテ男!!
うちの学年じゃ蛍くん有名なんだからね!
あたしもよく蛍くんの事聞かれるしね」

背中を攻撃しながら言う。


「すいれんだってモテるクセに。
3年の先輩に告白されてるって聞いたんだけど?」

「えっ⁉︎蛍くんには言ってなかったはずなんだけどな…。
でもそんなんじゃないよ〜!」


「はいはい。分かりましたよ。」




もう僕等は子供じゃない。

きっとこの関係で夏祭りに来るのも今年で最後なんだと思う。



「ねぇ…僕、
肩車する女子、すいれんだけで充分なんだけど?

もし売れ残ってるなら、僕のものになってくれない?」


彼女は背中に顔を埋めて何も言ってくれない。


「危なかしくて見てられないし、
他の男じゃとても任せられないし。

すいれんの事扱いきれる男子は僕くらいだと思うけど…。」


彼女の両手が後ろから僕を包んで


「…仕方ないからもらわれてやる…。
ばか…。」



永遠なんて信じてないし。
いつか変わりゆくものだと思う。

それでも僕は、後ろで泣いてる愛しい人を
精一杯守りたいと思うよ。



おしまい








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