• テキストサイズ

今 夜 か ら は 。

第4章 お鍋の日。


 「繋いだら、すっぽり収まりそぉ」

 「………………」



楽しそうに私の手を握っては揉む。

いつまで続くんだろ?

この状況…












 「柔らかぁいっ」



なんか離してくれなさそう。

やっぱり言わなきゃ…か。

離して下さい、って。



よし…と心の中で気合を入れたら口を開き
今、まさに声を出そうとした私より先に…













 「止めとけ、ヤス」



渋谷さんが口を開いた。

途端にドキドキしだす心臓。












 「なんでぇ?」

 「えぇから、離せ」



表情を一切変えず
強く冷たく言い放った。
/ 417ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp