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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 後編】

第4章 再び地下街へ










ナイルが帰り、執務室に残った四人がそれぞれ考え事をしていると、
不意にリヴァイが「あ」と声を上げたので、三人は彼を見遣った。


見るとリヴァイは眉間の皺をいつもより倍深くし、
何やら考え込んでいたようだったが、
三人の視線に気づき口を開いた。


「一人だけ・・・ナナシの過去を知っている奴に心当たりがある」

「それは本当かっ!?リヴァイ!」


意外なリヴァイの発言にエルヴィンは身を乗り出した。


「あぁ、まだ生きていれば良いが・・・・」

「それはどこの誰だ?」


ミケの問いにリヴァイはゴロツキ時代の話を始め、
ナナシと初めて出会ったのは地下街で、
そこにいる情報屋の『クレイグ』という爺さんが
ナナシと懇意にしていたようだったと告げると、
エルヴィンは直ぐ様自分のスケジュールの確認を行った。


シーナの地下街に行くには最低二日は必要だったが、
生憎エルヴィンは団長としての仕事が山積していて、
とてもそんな時間を作る余裕は無い。

悔しげに表情を歪めていると、リヴァイが
「俺が行ってくる」と席を立った。





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