第2章 恋の始まりの時間
梓「ひゃっ...!」
突然扉を閉められ、腕をひっぱられる。
業「...何で逃げたの...?」
彼は少し悲しそうな目で私を見る。
梓「...えっと...その...」
業「俺ら、会ったばっかだけどさ、ちゃんと知りたいんだよね、梓のこと。」
彼は真剣な目で、私を見下ろしている。(壁ドン状態)
梓「た、たいしたことじゃ...ないからっ...んぅ!?」
彼は話そうとしない私に怒ったのかわからないが、突然キスをしてきたーー。
業「早く話さないと、色んな所にキスするよ?(ニヤ」
梓「私達、恋人じゃ...ないのにっ...」
業「今はそんな事関係ないよ。で、なんで逃げたの?」
梓「うぅ....か、業くんに...ドキドキした...から...?」
業「え...?それだけ....?何で?」
梓「私、恋しちゃいけないの...幸せになっちゃいけないの....! 」
彼は気づくはずのなかった、私の過去に足を踏み入れる。
そして、甘く切ない、私の片思いが始まろうとしていたーー。