第2章 「貴女って人は」 ジャーファル裏
「うーん」
私は悩んでいた。 空で。
「どうしようかなぁ〜」
浮遊魔法を使ってシンドリアの上空で日向ぼっこ中。
この前は、ジャーファルに叱られたけど
そんなことで、へばる私ではない。
そよそよと風に吹かれていると、
「うーん………っあ!」
瞳に映ったのは、廊下を歩く 我が王、シンドバッド様だった。
「シンドバッド様ぁー!」
魔法をとき、王のところに飛んでいく。
「ん?おお!さくらか。どうしたんだ?」
一瞬驚いた顔をして、訪ねてくる。
ストン と着地し、王に駆け寄る。
「あのですね〜、明日はジャーファルの誕生日なんですけど……」
「えっ⁉︎ マジかっ」
王は本当に知らなかったらしく、目を見開いていた。
「…はい。それでプレゼントが決まらないんです」
「うーむ。そうだなぁージャーファルに…」
しばらく考え込み、何かを思いついたらしく顔をあげた。