第3章 長い夜
その後また少し話して
そろそろ休みましょうと先生の一言で皆各自、自室へ入っていった
名前は自室に入りすぐに布団に入り目を閉じる
「…」
眠れない
目を閉じるとさっきの銀ちゃんの顔が思い出される
あのまま先生が来なかったら何をしていたのだろうか
何をされるかも分からないのに先生が来た途端恥ずかしくなったのはなぜだろうか
銀ちゃんはいつも死んだ魚のような目をしてるくせに稽古をしてる時やたまに真剣な顔をする時あんなにきらめくのは何なんだろうか。
ダメだ。
目を閉じると銀ちゃんばっかり出てきて銀ちゃんのことばっかり考えてしまう
今日は寝れる気がしない
私は一向に訪れない眠気を待ちながら
布団の中で銀ちゃんの事だけを考えていた