第16章 旅立ち
…どれ位戦っただろう。
随分と時間が経っている
3000以上いる敵達は斬っても斬っても一向に減る気配がない。
銀時達は荒い息をして、全身は自分の血や天人の返り血でボロボロで座り込む
銀時達を取り囲むように天人たちが円になっている
「ハァ…ハァ………これまでか…
敵の手にかかるより最後は武士らしく腹を切ろう」
「バカ言ってんじゃねーよ。立て。
俺は先生を諦めるつもりもあいつを1人残すこともしねーよ。
美しく最後を飾りつける暇があるなら最後まで美しく生きようじゃねーか。」
「…そうだな」
「行くぜ。ヅラ。」
「ヅラじゃない桂だ。」
その男銀色の髪に血を浴び
戦場を狩る姿はまさしく夜叉