第39章 第38セット
入「恐れている暇はない。勝負に出なくてはね。」
続く影山のサーブは綺麗に上げられ、岩泉のスパイクが決まった。
青城があと一点取ればデュースという場面。
ピーーッ
ここで青城がメンバーチェンジを行った。
及「ココでデスカ、、、」
さすがの及川も厳しい顔をした。
IN 16番 京谷(WS)
OUT 13番 国見(WS)
烏野からすれば初めて見る選手だった。
岩泉のサーブから烏野は攻撃を仕掛け、青城はワンタッチをとってチャンスボールを得た。
速攻に入る金田一。
及川もそのつもりでトスを上げた。
その時___
金「うわっ!?」
ガアッと獣が目の前の獲物に飛びつくように京谷が金田一へのトスを奪いスパイクを打った。
綺麗すぎる程に噛み合っていた歯車を
自ら狂わせる
途端
それは得体の知れないものとなる
無理矢理トスを奪って打たれたスパイクはアウトとなった。
この時誰もが思った。
(((__アウト、、、!!!!)))
烏野は一セット目を獲ったが、素直には喜べなかった。