第38章 第37セット
*縁下side*
「あの、ちょっといいスか」
「あの1番がブロックアウト狙ってきたボール、、、俺が拾います。
田中と旭さんのほうが俺より強打のレシーブ上手いから、二人にはストレート側守ってもらって、俺は真ん中の深いところで守って、吹っ飛ばされたボール拾います。
ブロックの上から打たれる事はあまり無いでしょうし」
「う、、、うまくいくとは言い切れないです
東「おう、それやってみんべ」
田「俺、縁下より強打取れっかや、、、」
「あ、ありがとうございます!」
これを_____
これを拾えなければ
このコートで俺にいる価値は無い
何とか上がったボールを西谷がカバーし、
日向に上げられた。
ブロックが3枚ついていて、打てば捕まる。
そんな場面で日向は叩き落とされない程度の力でブロックに当て、“リバウンド”で立て直しをはかった。
日向も意図的か無意識か
この事態に対処しようとしている。
そして日向の囮につられ、ブロックが遅れたところを田中が決めた。
「よしっ、、、!!日向・田中、ナイスキー!!」
西「力」
「?」
西「ナイスレシーブ」
俺も、やれるんだ、、、!