第37章 第36セット
*及川side*
その後もパタパタと駆けまわる姿はとても可愛かった。
注文の再確認は言葉が使えない分大変そうだったけど、困ってはいないようなので良かった。
岩「及川3番。」
タオルを放り投げながら言われた。
普通の人なら何が?ってなるだろうけど、俺らは分かる。
「了解!岩ちゃん6番」
岩「おう!」
それぞれテーブルに向かって俺はジュースをこぼしてしまったお客の服やテーブルを拭き始めた。
岩ちゃんは食べ終わったお皿の片付け。
代わりの飲み物持ちに行かなきゃ、、、
その時、コトリとテーブルに置かれた飲み物。
客「あっ、ありがとうございます!」
その時飲み物を持ってきたのは優だった。
さっきまで接客してたんじゃ、、、
「なんで分かったの?」
そしたら、
《私だって、二人とずっと一緒だったんだよ?考えてることくらいわかるよ》
注文用のメモに書かれた言葉にノックアウトされかけながらなんとか働いた。
ヤツが来るまでは、、、