第37章 第36セット
*優side*
いきなり髪に触れられて驚いて後ろを向くと、灰色のスーツを着た徹が立っていた。
似合いすぎてんだけど何なのこいつ。
似合いすぎて腹立つw。
その後ろにはじめが立っていて、黒のスーツを少し着崩した感じでカッコいい。
岩「ッ、、、見んなよッ///」
はじめのテレ顔レアだなぁー。
及「はぁーい、じゃあ、こっち集中してねー?」
クルンと向きを変えて座らされ、徹の好きなようにさせる。
及「、、、ツイン、、、ポニテ、、、いや、ゆるふわ三つ編みもアリか、、、」
女子の私より髪型にこだわる徹は果たして本当に男なのでしょうか。
及「俺好みに仕上げちゃお!」
やっと方向性が決まったらしく、アレンジし始めた徹。
数分後、綺麗に揃えられた前髪に、ゆるふわに結われた三つ編み、時と場合によって掛けてと赤ブチ眼鏡を渡されました。
時と場合ってなんじゃい!
試しにメガネをかけて徹とはじめに見せたらはじめは真っ赤になっちゃうし、徹には真顔で「お持ち帰りしたい」って言われたから絶対かけるべきじゃないと思うんだ。
ピンポンパンポーン♪
〔これより、青城祭を始めます。一般のお客様も居らっしゃいますので、失礼の無いように展示、接客、対応を行うようにしてください。〕
及「んじゃ優。行こう!」
高校最後の文化祭が始まった。