第36章 第35セット
*岩泉side*
片付けが終わり、みんなで優を迎えに行こうとした。
でも、
及「岩ちゃん行って来てよ。」
松「そーそ。俺ら下で待ってるからさ。」
花「そんじゃよろしくー」
「は?お前らっ及「いーから。素直になりなよ?」
きっと伝えて来いという事なんだろう。
自分のライバルをわざわざ応援するとかお人好しすぎだろ。
「ありがとな。」
松「いーからさっさと行って来いよ」
「おう。」
俺らの教室に行くと優が窓の外を見つめていた。
どこか、様子がおかしい。
なにか悩んで、、、るかそりゃ。
皆に告られてんだもんな。
それだけじゃねぇだろうけど。
また悩ませる種を作っちまうけど、それでも
もう後悔したくねぇんだ。
「優。終わったから迎えきたぞ。あいつらなら下に置いてきた。」
ゆっくりと俺の方を向くと、そのまま動こうとしない。
「優?」
一歩、また一歩近づく。
逆光で表情がわからない。
「なんつー顔してんだよ」
なんでそんな苦しそうなんだ。