第35章 第34セット
*岩泉side*
居心地が悪ィ。
今すぐにでも優の所に向いてぇ。
目の前のコイツさえいなけりゃ、、、
柴「はじめ君、、、なんで?なんであの子のほうがいいの?私の方が綺麗だし、はじめ君のこと幸せにできるよ?」
泣きながら言われても、何も思わなかった。
涙を拭いてやりてぇとも思わなかった。
あるのはただ、、、
「、、、んであんなことしたんだよ、、、。バレー部のことも、今回の事も。
なんであいつを傷つけた!!」
優のことだけ。
柴「あたしを、、、見て欲しかった、、、。あの子じゃなく、あたしを。私といても、いつも誰かと重ねてるみたいで、いつも苦しかったッ、、、。
バレーを辞めればはじめ君を独り占めできると思った!あの子が傷付いて汚れてしまえば、私を見てくれると思った!」
あぁなんだ、俺のせいか、、、。
そう感じた。
俺がハッキリしないから。俺がつまらない意地を張ったから。
俺がコイツを傷つけたから、、、。
岩「ごめんな、、、。」
今更だけど、はっきりさせよう。
「俺は、あいつが好きなんだ。誰にも渡しなくないくらい。」
柴「わかっ、、、た。ごめんッ、、、。」
柴崎の走り去った教室には俺だけが取り残された。