第35章 第34セット
*優side*
男たちの話し合いなど露知らず
二日間に渡って開催される
体育祭を迎えましたーー!!!ドントンパフパフッ
この暑い中マラソンとかふざけ倒せよッ!!
センセーたちも日頃の運動不足解消のために走ればいいんだ。筋肉痛ッってなるだろうけど(笑)
それにしても、全校一斉にスタートとかさ、
一人コケたら大惨事だよ。グッチャグチャだよ。
ま、私は負ける気など毛頭ないのですが(笑)
体操着の白シャツを肩までまくって、長い髪は揺れるの嫌だから下の方でお団子。
見るからにガチ勢デスヨネ、、、
それと、後方から何やらバレー部らしき視線を痛いほど受けるのですが何事ですか。(3年ズ)
「優センパイ」
こう呼ぶのは一人しか思い浮かばない。
京「今年は負けねっす。」
賢太郎!!
去年より少し位置の高くなった頭を撫でる。
怖いとか不良だとか言われてるけどこいつだっていい奴なんだ。
ただ少し人付き合いが苦手なだけ。
京「ぶっ倒れねーようにだけ気つけてください。」
じゃなきゃこんなふうに人の心配できないよ。