第34章 第33セット
監「お?お前、どっかで見たことあんなーどこだっけな」
うーん。と唸りながら考えこむ烏養元監督。
監「思いだしたぞ!あれだろ、“空中の舞姫”!」
やっと出たよ(笑)
監「お目当ては烏野か?」
ケータイに文字を打つとやっぱり怪訝な顔をされた。
慣れてきてはいたけど、、、やっぱりきついかな、、、。
谷「ああああの!優さん、声出ないんです!だから、その、ちょっとだけ待っててあげて下さいッ!!」
やっちゃん、、、
監「悪かったな、、、」
打った文字を全て消してまた打ち直す。
《いえ。私が悪いんです。》
笑顔を作ろうとするけど、上手く作れなくて
空気がつらくて、その場から離れた。
ようやく気持ちが落ち着いて体育館に戻った頃には試合は終わっていて、危なげなく勝ち進んだと聞いた。
そして、次の相手は2メートルだと聞いた。
公式WUではみんな2メートルにビビりつつも、飛雄はとても調子が良さそうだった。
まるで、嵐の前の静けさのような____