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分からなくても伝われば

第6章 アイドルに恋なんて当たり前すぎるからしません!


「ちょっと疲れたので寝ます。出て行ってください。あと、次ノックなしで入ってきた奴ぶっ飛ばすんで、伝えといてください」

「おうぅ、パワフル」

 パワフルで済まされる問題じゃないような。まあいいか。

「あ、聖星ちゃん」

「なんでしょうか」

「おやすみ」

 ありきたりだな。

「……おやすみなさい」

 いつもより布団があたたかい気がした。
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