第6章 アイドルに恋なんて当たり前すぎるからしません!
「あれ、寝てない」
「わ、櫻井さん」
いきなり開けるでねえ、着替え中だったりしたらどうするんだ。今度こそ訴えるぞ。
「寝てないって、さっきここに来たばっか……ってか、話しかけないでって言いましたよね」
「しゃべってんだからいーじゃん」
よくねえよこのやろ。軽い。芸能人、軽すぎっす。
ってか、お前ら仕事しろよ。
「他の方は?」
「仕事いったー」
あ、仕事あったんだな。
「櫻井さんは?」
「いかな~い」
「逝ってください」
「ちょっ、字幕おかしい。漢字変更しろ」
うーん、櫻井さんはいい人なのか……。なら、なんで私がこんな態度取ってるんだろ。まあどうでもいいか。