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言葉は無くとも
第1章 言葉は無くとも 第1話
「…ん」
朝。
この日は何となく寝苦しくて、目が覚めた。
白い壁と天井がスタークを迎る。
けど、一つだけいつもと違う処があった。
昨日、任務に行ってケガをした。
そのケガを負った腹がズキズキと痛む。
何かに圧迫されてるみたいに、痛い。
しかも生暖かい…変な感触がする。
重たい瞼を開き、軋む目玉だけを動かして後ろを見てみた。
「うおッ」
そこには、寝起きには明るすぎる浅葱色があった。っていうか居た。
「グリム、ジョー…」
.
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