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【進撃の巨人】私は蒼穹を舞う乙女だった

第2章 夢で見た空


クリスタがリヴァイさんに聞きに行くといって部屋を出て行ってから数十分

私はまだ硬いパンと格闘していた
美味しいけど…硬すぎる
ここではこのパンが一般的なのだろうか

明るくなり始めた空を見上げながら
パンを頬張る


この部屋にこもってから
もう丸2日か…

「外…出て見たいなあ」

窓から顔を出し外の空気を思いっきり吸った


相変わらず見渡す限りの森
鳥の鳴き声

朝日の木漏れ日がとても綺麗だった



ふと階下に目をやると
1人の男の子と目が合った

みんなと同じ制服を身に纏った
黒髪の男の子

私はぎこちなく小さな会釈をして
そっと窓を閉めようとしたその時



「!!?」



と、男の子が叫ぶ

ああ…またその名前か…

私は首を振るともう一度会釈をして
窓を閉めた




そんなに似てるのかな
私とって人…



そんなことを考えていると
突然窓の方からドスンという音がした


パッと見ると
窓の外にいたのは
さっきみた男の子…

「え!?…えぇ!!?
こ、ここ…どうやって……っ!!?」

私がいる部屋は3階くらいのはず
どうやって一瞬でここまで…!?


男の子はドンドンと窓を叩く
「!?おい!開けてくれ!」


こわいこわいこわい!!
頭の中が情報を処理できず
パニックになる私


それと同時にフラッシュバックした
当初の出来事…

知らない男たちに犯されそうになった
恐怖の記憶が蘇る



「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

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