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知らない世界へ飛ばされたらゴンという少年に助けられた訳だが。

第4章 まくら投げをしよう!


『じゃあ最初の意見通り、
ゴンとキルアと愛莉が同室で、
私とレオリオが同室ということで』

クラピカ女性疑惑事件から数分後、
最初のゴンの意見が妥当ということで
部屋割り会議は終了した。

『クラピカさん、本当に………すいませんでした――――!!!』

愛莉が土下座をする勢いで床に膝をついた。

『気にするな…………よくあることだ』

何か悟ったようなその微笑みは、
やはり男性のものとは思えないほど綺麗だった。

『き、綺麗な顔してるから…女性なのかと…』

『ありがとう、前向きに捉えるよ』

『クラピカ、どんまい』

レオリオがあまり感情のこもっていないような声で言った。

場所は変わってゴンたちの部屋。

『よろしくね、ゴンと…キルア…くん?』

『キルアでいいよ』

キルアがさっきの棒付き飴を食べ終えたらしく、
棒をゴミ箱へポイと投げ捨てた。

『ねぇ、まくら投げしようよ!』

ゴンが枕を片手に言った。

『まーいいけど』

『まくら投げなんて久しぶり…私めちゃくちゃ弱いけど』

『ゴン、さすがに愛莉には手加減し…!!』

キルアが言い終わる前にゴンがまくらを投げつけた。

『やったな!』

『ホラ!愛莉もどんどん投げて!』

『う…うん…えいっ』

『ちょぉ!2対1なんて卑怯だぞ!』

まくら投げをしているうちにヒートアップ
しすぎて隣の部屋の二人に怒られた。
けれどまくら投げをすることで、
話すよりも早く二人と仲良くなることが出来た。
少なくとも愛莉はそう思っていた。
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