第1章 1・ようこそ、幻想郷へ。
*??side*
零。と言ったかしら。
あの子は霊力、魔力が感じられる。それも何故か、沢山の。
可笑しい筈よね…どう見ても普通の男の娘なのに。
……って普通じゃないわね。この子は…
今もキヨ…を抱き締めているようだけど…
そういえば、笑っていたわね。
どうしてかしら。あ、人は本当の恐怖に直面した時、笑ってしまう…と。
いや、それでもあの笑い方は可笑しい…か。
まだいろいろとよく分からない事があるわね。
まぁ、初めて零と対面した、という事にしておいて、距離を縮める。
えぇ。大丈夫でしょう。
第一印象を良くしないと。
……霊夢に聞いてみようかしら。
そうそう!言い忘れていたわね。
私の名前は…
いえ、まだ良いかしら。
そうね、一つだけヒントを差し上げましょうか。